今回は、お客さんはいるのに儲からない企業について、考察してみましょう。 「儲けが出ないので、何とかして欲しい。」と言って僕の所に駆け込んで来た山形県内の数十社を眺めてみると、見事に、お客さんが少なくて売り上げが立たない以外の、共通の儲からない理由があります。
その理由は何かというと、下記の1.と2.①,②の合わせ技をやってしまって、利ざやが稼げなくなっていることなのです。
1. 財やサービスを仕入れまたは購入する際には、合い見積りを取らず、単独のサプライヤーから言い値で購入してい る。
山形県内の企業の場合、長年のお付き合いだからといって、1社から先方の言い値または形ばかりの値引き価格で財やサービスを購入する場合が多いのですが、これは、仕入れ価格や販管費を高止まりさせて、自社の利潤を減らす大きな要因となっています。
この対策としては、新規を含むいくつかの企業に声をかけて、少なくとも3社以上から合い見積りを取って、まずはその中で1番低い価格を提示した企業を手始めに、更なる値引き交渉を行うことです。 そうすれば、それだけで仕入・購入価格は大幅に下げられる場合が大部分です。
2. 経営者が以下のような考えを持っていて、高い販売価格を設定できない。
① 自社の商品やサービスを高い価格で販売することは、「世の中に対して悪いことをしているようである。」 、あるいは、「お客さんに対して申し訳ない。」などと考えてしまう。
② 自社の商品やサービスを高い価格で販売すると、「お客さんが買ってくれない。」、「逃げてしまう。」、あるいは、「永久に、自分のところには戻ってこない。」などと考えてしまう。
山形の企業経営者は、とても人が良い方がほとんどです。 僕がコンサルティングでお会いし経営者の方たちも、ほとんどすべて②の考えのみならず、①の考えをお持ちでした。
それは人間としてとても素晴らしいことだとは思いますが、ゴーイング・コンサーン(継続企業)として長くビジネスを続けていくためには、適正な利潤は出し続ける必要があります。
ですから、心を鬼にして、自社の財やサービスについて適正利潤を得られる価格を設定して、販売して下さい。
②については、上手に自社商品の付加価値を向上させ、適切なマーケティングによって集めたお客さんに、適価で販売すればよいと考えることです。